2019年6月11日火曜日

【6月に聴きたい幽玄音楽!】sigur ros「Valtari」をさくっと紹介

こんにちは!
僕は静岡に住むおじさんタヌタヌです。

今日はおじさんが若かりし頃に聴いていた好きなアルバムを紹介いたします(^^)



Sigur Ros  -Valtari-
今回はSigur Ros「Valtari」を紹介します。


アイスランド出身のバンドSigur Rosが2012年の5月下旬にリリースしたアルバムです。

この頃就職氷河期と言われる真っ只中おじさんは大学生でした。
浜松駅から学校までの15分ほどの道のりを歩きながらよく聴いていました。
真面目に講義を受けなければ学校を留年するかもしれない現状.....氷河期の先が見えない暗さ....このようなダブルパンチに当時直面していました...😅
その暗い学生生活を癒してくれる作品で非常に思い出深い一枚です!

「Valtari」の当時の評価
2012年当時SigurRosはすでに日本でもサマソニなどのヘッドライナーを務めるほどの超人気バンド。
前作「残響」(原題長いアイスランド語なので省略...)でサウンドの大胆な路線変更とバンドとしての活動もしばらく休止していたのでどんなアルバムを出すのかというのがかなり期待されてました。

そして実際に蓋を開けてみると.....

マンネリ感....
安定路線....
地味....
 新しい試みがない....

という意見も当時結構あった気がしました。(勿論全部が全部批判的ではないので^^;)
Sigur Rosという彼らしか出せない独特の世界観、そして偉大なキャリアがあるのでその分ファンが求めるハードルがとてつもなく高い。
僕も聴いて時正直セールスは厳しいかなと思いました...。

全体的にSigur Ros の代名詞である、静寂でピュアなサウンドスケープに終盤轟音で高揚してゆくダイナミズムの構図がこのアルバムでも顕著に見られ今までの作品で聴いたことがあるようなサウンドが随所で見られます。この辺がマンネリ感と受け取られても仕方ないかな...

これよりも2枚目の「アゲイティス・ビリュン」4枚目の「Takk」聴くよな〜というのはありますよね。

キャリアが長いアーティストにあるあると思いますが、やはり最初の頃の作品がどうしてもインパクト強くて晩年の作品になると使い回した感が強いか極端に技術とポピュラー性が上がっちゃってなんか微妙になる現象がありますよね...😅 そういうのも少しあったのかな。

と何だか「Valtari」をディスっているように捉えられるかもしれませんが、実はこのアルバムめっちゃ好きです!!

Sigur Rosの良いとこどりすぎる一枚
「Valtari」は新しい試みこそあまりないかもですが、その分これまでのSigurRosの良いとこを全部とって彼ら自身が新たなオリジナル曲に産み直した感じ!
実際2曲目の「ekki mukk」は過去の未発表!?の作品を逆再生したのを土台に曲を作り直した的な感じだったと思います。
当時メンバーが解説している映像を見た覚えがあるのですが、確か昔の未完成曲のサンプルとか結構掘り出しているとか言ってた気がしました(あまり信ぴょう性はありませんので...)

僕個人の意見ですが、メンバーたちも今までのSigurRosを整理して自分たちを再確認したかったのではないかな。
僕もたまに数年前作った曲のプロジェクトとか開いて何やってたのか確認したりします。使えそうなフレーズとかコードがあればまんま引っ張り出して再構築してこれ新曲ですとかで公開しますがそのノリに少し似ているのかな....。

いろんなものがやりっぱで放置されたテーブルを整理したようなアルバムと個人的に思ってます。




「Rembihnútur」


「Valtari」の中で一番好きな曲です☺️
はい!SigurRosです!という感じの曲ですが、比較的壮大で1曲が長いSigurRosにしてはコンパクトにバンドの代名詞が凝縮されていて隠れた名曲です。
ピアノの旋律やドラムの独特のアナログな質感が最高!

このバンドはベースラインがシンプルながらそれゆえ全体のバランスを取るのにかなり重要な役割になってると思います。こんな献身的で他を自由にやらしてくれるベーシストはどこのバンドも欲しい。プロなのにベースフレーズ簡単すぎないかとか思うかもですが、アンビエント系の曲や音楽をやると小節感とかビート感、はたもコード感までもほんとわけ分からなくなるので旋律やリズムの居場所を指揮してくれるバランスのとれたベースラインを作れるかが重要になりますのでベーシストのゲオルグかなり良い仕事してるね!!

先ほどのこのアルバムの評価のところで触れなかったのですが、このアルバムSigurRosの牧歌的かつメルヘンティック童話的なキャッチーさな一面の曲が全くなく基本幽玄なドリーミングな感じなのでその辺も評価が別れるところかな。
SigurRosの牧歌的童話的な一面は「アゲイティス・ビリュン」「Takk」で聴けるのでぜひチェック!!

そんな感じで今回紹介した「Valtari」SigurRosの作品全体で見れば目立たないかもな一枚ですが、純粋に一つのアルバムとして見れば非常に美しく、心を整えたり自分を見つめ直したいとき、新たな船出前の休息の時なんかにすごく響く作品と思うので本格的な夏が来る前にチルアウト用に聴いときましょう(^_^)

ではここまで読んでいただきありがとうございました。
明日もよろしくです!

タヌタヌ

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