2018年11月29日木曜日

失業した男が迎える明日

tanutanuRecordsチャンネルに「夜明けの海に今はそっと彳む」をアップしました。

3分にも満たない短いピアノの曲ですが、この曲を作るにあたり、作りながら、私が描いたストーリーを紹介しようと思います。





以下、失業した男と対話し彼が語ったストーリーです。

失業した男が最後の仕事を終え彼は遂に"失業した男"になった。
特に感慨深さも特別な感情もなく呆気なく職を失った彼は帰途に着く。
通退勤でいつも通る道。
これまで人気を全く感じたことがないが営業していることだけは何となく分かる喫茶店を通り過ぎる、駅付近のビルの背後にそっとそびえ立つ専門学校の学生たちとすれ違う。
何気ないいつもの光景、テレビコマーシャルのように繰り返す同じような映像みたいなものをこの数年は見ていたのだな。
もうこの道をこの時間歩くことは無いだろうと思いはしたがだからといって特別な感情はこの時は無かった。

借家へ帰りスーパーの値引き弁当と缶ビール
で一人一杯やる。こんなことを何百、何千回と繰り返したのだろうか。
テレビ番組の内容も頭に入ることは無く、映像を追いかけるだけでそれも飽きると寝床につく。
明日になればこの数年間の自分も何処かへ行ってしまうだろう。思い返せばこれまで自分は何をしてきたのだろうかと考えてみると、明日からのことよりも過去のあれこれを振り返ってしまう。
子ども時代、家族のこと、学生時代の切ない思い出、社会人になってからのあれこれ、そんなことを切りがなく思い返していると寝付くこともできず、時計の針も五時付近を廻っていた。

もう夜明けになってしまう。
ふと、よくたまにドライブで行く海にでも行こうかと思い立った。
早朝、日の出の海なんて俺にはロマンティック過ぎると嘲笑う自分を押し殺して、というよりもたまにはどうせ職も無いんだしという気持ちで車へ乗り出した。
少し気持ちが高まっているのを自分自身の中で隠し、あくまでだらし無いオッサン気取りでハンドルを回す。

と今回はここまで。

男の話が長くなってしまったのですが、人生の岐路とか分かれ道を迎えてそこを通り過ぎる時に訪れる平穏で静寂な時間、その時間に何か不思議な魅力を感じておりまして、その草むらを通り抜けてこそ次のステージへスッと渡ることができるのではないかなと思います。

その不思議な時間は人生の岐路のみに訪れるものではなく毎日訪れる夜明けの時間にもあるのではないかなと勝手に思ってます。
そこで昨日のことも全てリセットされ、新しい明日になってゆく。

日々リセットして終わったことに執着せず新しい今を楽しんでゆきたいですね(^ ^)

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tanutanu & tanutanu's

2018年11月6日火曜日

夕方のひととき

こんにちは(^^)

秋になって日も短くなり夕方を迎えるのもだいぶ早くなり17時頃には夕闇が現れ始めます。

今回の記事ではそんな秋の夕方を散歩したり写真を撮ってきたのでゆる~くまったりと綴りたいと思います。



10月の終わりの夕方の平日の港。
人は疎らで学校終わりの学生さんたちが集う。
何気ない青春にホッコリしてしまう...




乗客は少なくもいつもと同じ呼吸でひた動く鉄の塊。





帰宅の何処か温もりある空気に馴染む閑散とした商業ビル。


夕焼けは遠くの空。



今宵がまた始まってゆく。
夕方の短い時間、いつも通りの平日の閑散とのんびりとした雰囲気の中、特に特別なことはないですが心地よくチルアウトできる地元の時間がいいなと思いました。

夕方のひと時、街や近所にふと足を踏み出して何も考えずお金も使わずにひた巡るのもたまにはいいんじゃないでしょうか。

いつもと変わらず動いていないような地元の空気ですが、その中でも物語は見えないようで進み始めている。
人と自然、草木、植物、動物が関わりあうドラマを日々見てゆきたいし音楽で表現したいですね(^ ^)

そんな感じで外へ出て良いインスピレーションを受けて今週も音楽を沢山作ってゆこうと思います!
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tanutanu & tanutanu's

2018年11月2日金曜日

夕方の光と闇とチルアウト


11月になりましたね^ ^
私がやっている電子音楽ユニットtanutanu'sの新曲"夕刻(dusk)"という曲をYouTube tanutanuRecordsチャンネルに投稿いたしました。






タイトル通り夕方の美しい夕陽と暖かいオレンジ色の夕空の印象を電子音楽で表現しました。
夕焼に見惚れて癒されるのと同時に侘しい気持ち、センチメンタルになってしまうこともあります。
昼間の終わりを象徴する現象でもある日の出ですので "終わり" をどこか無意識的に意識してしまうかもしれません。
もう終わってしまったことを思い出す。後悔は勿論ですが楽しかった日々への回想、あの頃は良かったと思うとどこかネガティブな憂鬱な思いになるかもしれません。


そんな心にも影響を与える夕方ですが、美しい夕陽・夕空を見て少しノスタルジーを感じながらも気持ちよくチルアウトできたら良いなという感じの曲に仕上げました。

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この曲を作るうえで苦労した点はドラムのクローズハイハットが鳴る位置とイコライザーのさじ加減でした。
ハイハットの音色はいくつか使ってますがリズムのアクセントと気持ちよくメロディーとコードの音に乗せられるために小節のなかでどこで鳴っていてどのようにイコライジングするか細かく練りました。

エレクトロの音楽を作る度にクローズハイハットについては試行錯誤しているので上手く自分の中で理論化してゆこうと改めて思いました(^^)

そんな感じで是非ご視聴していただけるだけで嬉しいのでよろしくお願いいたします。


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instagramも長いこと放置してましたがまた再開しようと思いました。
Twitterの投稿と同じにならないように、
こちらでは主に今まで出会った方々と交流できたらいいなと思うのでそういう使い方をしてゆきたいですね(^^)

よろしくお願いいたします。


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tanutanu & tanutanu's

田舎にエレクトロニカの境地を感じる何故だろう

こんにちは私はt_anutanu(タヌタヌ)と申します。 チルアウト系の音楽を制作しています。 今この時点で5月は3日、20度超えの日も出てきたり初夏から一気に夏へ行ってしまいそうな気がします。 そんな夏を感じてくると個人的に 田舎エレクトロニカ を味わいたくなりま...