2019年1月5日土曜日

冬EP楽曲解説その2~紐-廃墟にいる友よ共に謳えよ-~

tanutanu's 冬のEP「B級電子音楽狸ポップ」販売中です。

今回はこのEPに含まれているラストナンバー「紐」という曲について解説いたします。



解説といってもこの曲を作った時の記憶がまったくないのですよ...

2018年の3月~5月頃に作ったと思うのですが、確かはじめて使ったstudio one というソフトいわゆるDAWというレコーディングソフトの体験版で作った記憶があります。

そうだ、この曲は廃墟にいる友に宛てた手紙だ!
夢のなかにたまに現れる廃墟。
俺はその洋館の地下を探していた。
地下の場所がわからない、地下なんかはじめからなかったのではないか。

なんとか地下にたどり着いた俺は友人がいるはずの部屋の扉を開けられない。
その鍵は扉の向こうにある。

5拍のステップで歩く友よ。
扉から出ておくれ。

5拍の友はこの部屋に閉じ込められている。

いったい誰がこの部屋に友を閉じ込めたのか!

そうだこれは俺の夢の中の時間、空間、世界なんだ!

そうか、そういうことだったのか......

俺自身が友を、この世界に閉じ込め、その鍵も閉じ込めてしまったのか...。

俺はその扉を強引にちからづくでぶち壊してなんとか扉の向こうに辿りつくことができた......

しかし扉の向こうに友はいなかった。
5拍の友はどこへ行ってしまったのか。

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この曲のメインに流れているリフレインのフレーズは徐々に下がってゆく音で作られています。




| B♭m | B♭m7 | E♭m7 | Fm |

シンプルな短調のコード進行ですがボイシングを下降することで地下へおりてゆくステップ、5拍にすることでゆっくり息を止める様な緊張感を演出しております。

静かな雰囲気から途中ブレイクビーツで破壊的な雰囲気になったりととてもドラマチックな渾身の曲です。
ライブでよくプレイする機会があり、ライブでは楽曲よりもより緊迫感と激しさ・衝動を演出できていると思うのでレコ発ツアーで全国各地でこの衝動を放ってきます(^ ^)

多くの方に届けられるように頑張ります。


          17分くらいからプレイしている曲です(^ ^)

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