2019年、9月京都を旅して来ました。
秋の気候に近づきつつも日中はまだまだ暑い京都。
何者かに呼ばれるかの如く山の中の寺社に行って参りました。
はじめに訪れたのは深草の山の中にある神社。
写真を見ていただければわかるかもしれませんが荒廃してました。
荘厳さと不気味さが混合していて長居はしなかったです。
勿論自分以外参拝者は誰もいない。取り残されたかのような雰囲気で寂しい場所でしたが不思議と魅了されるものがあったのも事実。
マムシの警告看板があったり大きな蜂もたくさんいたり、野生動物にも遭遇しそうな空気もあり危険と隣合わせでしたがこの空間に一人迷うことができて何かとても楽しかった。
怪しさと神秘に魅了された。良いものも悪いものも全て受け入れるような所でした。
二ヶ所目は嵐山の奥地。
化野念仏寺。
観光客で賑わう渡月橋のバス停から2,30分歩きました。
次第に観光客もまばらになり平凡な住宅地から山道の車道を登ってゆく。
車もほとんど通らずバス停に来るバスも一時間に一本ほどの静かな場所。
石仏がたくさんあることで有名です。
独特な雰囲気で見所がたくさんあります。
竹林の小径もありその先には六面体地蔵様もいます。
化野(あだしの)とは無常の野や儚さといった意味合いがあるようです。
境内に祀られた石仏や石塔は無縁仏のお墓のようでこのお寺付近の山野に散乱していたのを集めてこのお寺で供養しているようです。
水子供養をするお堂もあり、儚き命を感じる寂しい雰囲気がどこかありました。
そして亡くなった魂と残された者を癒し慰める優しい雰囲気もあり不思議な力を感じました。
そんな哀愁に浸っていると
このお寺に僕を待ち受けていた者たちにエンカウントしました!!
彼らです。
静かで涼しげな境内に突如として現れる躍動感ある狸たち。
この日はここが最終目的地でしたが、まさかタヌキがいるとは思わなかった。完全に狸に呼ばれていました。
"化野" の"化け"を化け狸とかけているのでしょうか。
こんな感じで京都の定番の賑わいある観光地とはまた違う雰囲気の場所を今回の旅で訪れました。
山の奥の方にあるあまり人もいない寂しい場所でしたが穴場を独占している感じが良かったです。
静かな場所は静かな場所で形容できない良き時間があるものでしてこういった一人旅は止められませんね。
ではここまで読んでいただきありがとうございました。
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